なくしてもなくならない時計

私はよくものをなくす
夏休みの課題であったテキストがない、答えがない、プリントがない…
なかでもよくなくすのが腕時計だ
この春に買ったばかりなのだがもうすでに何回もなくしている
今回、その中でも特に事件と呼べる４件をピックアップし、再発防止と反省につとめようと思う

1.代車事件
少し暑くなってきた５月のこと
母が車検で代車を使っていた
駅まで迎えに来てくれた母の車に乗り、暑かったので腕時計をはずした
そして、そのまま時計を代車に置き忘れ母は代車を返してしまった
これが代車事件
母が代車を返した夜に車屋に電話をしたのだがもうその代車は次のお客さんに貸されてしまっていた
しかし！
そのお客さんは腕時計を見つけるとすぐに車屋さんに連絡！
きちんと取っておいてくれたのだ！
こうして、私のもとに腕時計は返ってきた

2.盗難？事件
掃除のとき腕時計をつけているとやりづらいし、なにしろ、時計を汚したくない
ということで、腕時計をはずし、掃除のために廊下へとうつした荷物に置いたある日のこと
掃除に思ったより時間がかかってしまい、部活に遅れそうになってしまった
急いで荷物を持ち、学ランを羽織って活動場所へ
この日のはじめはいつもと違う活動場所だった
いつも使っている活動場所が使われていたからだ
やがて、いつもの場所があき、荷物をもって移動
移動して気がついた
時計がない
あわてて、もといた場所へ行ったが時計がない
掃除の時間荷物をおいておいた廊下にもない
そういえば、廊下から活動場所へ移動するときに時計をもって移動した記憶がない
ということは、掃除の時間に盗まれた？
というのが、盗難？事件
結局時計はいつも腕時計をしまっているリュックのポケットの底の方にあった
１回そこは調べていたが底までは探していなかったようだ
担任の先生に相談しようと思ったが部活終了後には先生が帰ってしまっていてできなかった
むしろ、それでよかった

3.新幹線事件
新幹線を利用した次の日
そういえば時計を昨日から見ていないことに気がついた
リュックのポケットにもない
底も調べたがない
昨日、車ではずした記憶はない
というより車で時計をしていた記憶がない
そこで思い出した
新幹線の窓のところのものをおけるところに時計をはずしておいたことを
だめだ、絶対そこに忘れてきたと
終点となっていた駅に電話したがつながらない
昼休みだったので皆が同じタイミングでかけているのだろうと、そのとき電話をするのを諦め、教室に帰りリュックからお弁当を取り出すときに見つけた
リュックの底の腕時計
今度はリュックのポケットではなく、リュックから見つかった
どうやら、新幹線から降りるときに適当に詰め込んでいたらしい

4.映画館事件
お盆休み中実家へ帰郷していたときのこと
私は映画を見に行った
そこで映画を見ながらまたあつくてとけいをはずしてしまった
映画が終わり残ってしまったポップコーンを食べ尽くそうとしていたら私で列が詰まってしまっている
あわてて席をたち、出口へ
このとき、私は席に時計を忘れた
３日後になって、その事に気づき映画館に電話をしたがつながらず、結局家に帰ってきてしまった
家に帰ってきてからようやく母がかけた電話が繋がり、まだ映画館に時計があることが判明
実家にいる父が映画館へ時計を取りに行き、無事私のもとに時計が戻ってきた

ある意味これは呪われているのだろうか
誰かがこのなぞを解いてくれる日を私は待っている